無題

取りとめもなく廻る思考は、窓の外が。

ノイズ交じりの気象予報。
向こう二日は砂嵐。
さて、立ち往生だ、困ったね。
ああ、そりゃみんな一緒か。
話し相手がいる分まだいい方なのかね、僕ら。
まあ今更そんな話す事もないけどさ。

窓の外。
月。
太陽か？
わかんねえや。
何時かな。
どうでもいいか。
そうだ。
どうでもいいことばっかりだ。

夢の中。
月。
叫び声。
誰だろう。
わかんねえや。
銃声。
緋色。
発光する。
混濁する。
途切れる。
どうでもいいか。



そうして。




分かっちゃいるけどまだもう少しなんてとんだセンチな気分で出来る限りゆっくりと瞼を押し開け出来れば見たくない向かいの席は当たり前だけど空席でどこからどこまでが現実かなんてはっきりしているノイズが聞こえるそう最初から全部なかったことで本当なのは砂嵐だけ。

どうせならもっと色気のある想像で時間を潰すべきだね。
ああ、次の街に着いたらなんか旨いモンでも食べよう。
二日なんてあっと言う間だ。

君がいるもの。
今更そんな話す事もないけどさ。