なんかもうフリーダム。
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喪失感、が、一番近いと思う。
体中の血液が一気に落下したような錯覚。
耳の奥の圧迫。
色と音とががひどく遠い、現実味を失った世界。
それでも、覚悟が無かったわけではないので、感覚はすぐに戻ってきた。
襲ってきたのは恐怖だ。
総毛立ち、冷や汗が噴出す。
歯の根がかみ合わない。
指先が冷たい。
取り返しのつかないことをした。
選んだ上で、そうした。
脳裏を過ぎるのは見慣れた後ろ姿だ。
ほんの一瞬感じた、およそ状況に相応しくない感情。
違う、意味が無い。
ただ並んだだけだ。
君が今の僕を見たならどうするだろう。
笑うだろうか。
呆れるだろうか。
勝ち誇ったように嘲るだろうか。
知っていた。
(だから努力をしたのだ)
知っていた。
(認めたら終わりだった)
知っていた。
(否定するしかなかった)
知っていた。
(君は全て背負っていた)
知っていた。
(けれど僕は君を責めた)
踏み出した一歩に180度の反転、
追いついた理解は途方も無い後悔を引き連れ、
縋り付こうと差し出す両手は宙を掻く。
伝えたい事が多すぎた。
伝える手段は何も無い。
渦巻く言葉が、雫となって溢れる。
驚いたのは、全てが彼に繋がってゆく、自分の思考の愚かさだった。
ああ、案外君のことだから、
一緒に嘆いてくれるのかもしれないね。
こんな気持ちだったのか。
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もう とどかない
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